美味しいパラパラチャーハンの作り方は簡単で誰にでもできます。
多くの人は間違った知識でチャーハンを作っていることがあるので、そこを少し変えるだけでいつものチャーハンが見違えるように美味しくなります。
これから解説する方法は家庭で作るチャーハンをワンランク上げることができ、なおかつ誰でも簡単に作ることができる調理法です。
これを読めば、きっと今日からチャーハンが得意料理になるはずです。
誰にでも簡単にできる美味しいパラパラチャーハンの作り方
チャーハンにはいろいろな種類がありますが、ここではシンプルで基本的なチャーハンを作ります。
何事もまずは基本的なことを覚えれば、その先は応用できますので。
※今回お伝えするチャーハンは「パラパラ」に仕上げることをメインにしています。
材料(一人前)
材 料 | |
ご飯![]() |
約200g(普通のお茶碗大盛りぐらい) |
卵![]() |
1ヶ(溶いておく) |
長ネギ![]() |
お好みの量(小口切りかみじん切り) |
塩・胡椒![]() |
適量(塩:二つまみほど) |
醤油![]() |
適量 |
その他調味料![]() |
適量 |
基本的なチャーハンだと材料はこんな感じです。
ご家庭で作る場合は、その他の調味料も入れることがあると思うのでこれも好みでどうぞ。
パラパラチャーハンの作り方のコツ
パラパラチャーハンの作り方のコツは簡単です。
ただ材料を初めから混ぜておくだけです。ボールに醤油と長ネギ以外を入れて混ぜるだけです。
ボールに材料を入れるポイントがあります。
- ご飯は温かいものを使う。
- 卵は予め溶いておく。
- 少量の油も混ぜる。
- ボールの中で味を付ける。
❶:ご飯は温かい物を使う
パラパラチャーハンを作る上で、最も間違った知識が「冷飯」や「冷凍したご飯」を使う作り方です。
これは間違えです。
「ご飯は温かい物を使う」が正解です。
「冷飯」や「冷凍したご飯」を使う作り方は都市伝説のように広まっているので、今でも間違った知識を持っている人は多いと思います。
確かにご飯を冷やしたり冷凍すると物理的にパラパラにはなりますが、それがパラパラチャーハンになるかといえば「なりません」。家庭のキッチンではなおさらです。
この「ご飯は温かい物を使う」は、かなり重要なことなのでこれだけは守ってください。
もちろん冷や飯を使うときは必ず電子レンジなどでご飯を温めてから使ってください。
❷:卵は予め溶いておく
念のため:ここでの卵の使い方はチャーハンを「パラパラ」に仕上げるための卵の使い方です。「具」としての卵ではありません。
卵をボールに入れる前に卵を溶いておいてください。目安としては黄身と白身の境目がないくらい溶いてください。
ここでの卵の使い方はご飯の米粒をコーティングする役目です。
❸:少量の油も混ぜる
ボールの中に少量の油を入れます。これはご飯の米粒と米粒がくっつくのを防ぐ役割もあります。
❹:ボールの中で味を付ける
この❹の「ボールの中で味を付ける」も、かなり重要なことです。
一般的にはチャーハンを作る時は、フライパンにご飯を入れてから味付けをしますがここでは最初に味付けをします。
ここで味見をしてください。
材料をボールで混ぜ合わせたらこの段階で味見をします。味見のやり方はいろいろですが、この段階だと見た目は卵かけご飯と同じなのでそのまま味見しても問題ないと思います。ここで味見をしておくことで、調理の段階で味見の回数が最小限で済みます。
最初に味付けをすることで大きなメリットがあります。
- 調理中のフライパンの温度を一定にできる
味付けをするときは塩・胡椒を持ってそれからご飯に振って味付けをします。そのときに火加減を落として焦げないようにしませんか?そうするとそのたびに火加減を落とさなければならなくなってしまうので、フライパンの温度が一定ではなくなります。 - 味見の回数が減る
チャーハンの味付けと味見は難しいです。なので自然と味見の回数が増えて、どれが正解なのかわかりづらくなります。 - 最短時間でできあがる
最短時間でできあがるのでチャーハンはよりパラパラに出来上がります。
パラパラチャーハンの作り方(調理)
- フライパンにサラダ油を適量入れフライパンを温めます。
- ボールに入った材料をフライパンの中に入れます。
- お皿に盛ってでき下がり。
解説
❶:フライパンにサラダ油を適量入れフライパンを温めます。
フライパンにサラダ油を入れたら、うっすらと煙が出るくらいまでまでフライパンを温めます。フライパンの温度が低いとご飯が温まるまでに時間がかかってしまうため。
❷:ボールに入った材料をフライパンの中に入れます。
ここからがパラパラチャーハンの調理の最大のポイントです。
温めたフライパンにボールで合わせた材料を入れるわけですが、ここで疑問に思うはずです。
見た目は卵かけご飯のようにドロドロをしているので、「これが本当にパラパラチャーハンになるのかな?」と思います。
しかし安心してください。ドロドロがパラパラになります。
初めてこの調理法をやる人は必ず半信半疑になりますが、パラパラになることを信じて調理を進めてください。
そのうち材料に火が通ってくると少しずつパラパラになってくるのが感じられると思います。
そしてそのまま材料(ご飯)に火が通っていくと全体がパラパラになります。
そうしたら味見をして味を確かめたら、最後に風味つけの醤油を刻んだ長ネギを加えて5秒〜10秒くらい温めたら出来上がりです。
フライパンに材料を入れて火を入れていくときに、無理にフライパンをあおる必要はないです。むしろ慣れないうちはフライパンをあおらないでください。
ついついチャーハン作りとなるとフライパンをあおることを連想しますが、それはプロや慣れたひとが作る場合です。
確かにフライパンをあおるとカッコイイですよね。そして美味しく出来上がるイメージもあると思いますが無理にフライパンをあおる必要はありまん。
何故かと言うと、フライパンをあおると言うことはフライパンを火から遠ざける(あるいはIHから)ことになるので、それだけフライパンの温度がどんどん下がってしまうからです。
なぜこの作り方がパラパラチャーハンになるのか
この答えは「なんでチャーハンを作るとベタベタした感じになるのか」を考えると答えが見つかります。
チャーハンはご飯を炒めて作る料理です。
しかしなかなか上手く作れない人が多いのもチャーハン作りです。失敗例としては「出来上がりがベタベタした感じになる」のが一番多いと思います。
そもそもご飯粒(米粒)はデンプンです。そのご飯粒は炒めて加熱すると表面が「のり状」になるためにご飯粒同士がくっついてしまいます。そして大きなかたまりのようになってしまします。
これがチャーハン作りが上手くいかないよくある失敗例です
卵でコーティングする
ご飯粒(米粒)はデンプンで加熱すると「のり状」になるので、それを防げればパラパラチャーハンになるということになります。
そこで、ご飯粒の一粒一粒を卵でコーティングします。
ボールに材料を入れて混ぜる最大の目的はこのためです。
まず生の卵液がご飯粒の一粒一粒を引き離しコーティングしてくれます。
そしてフライパンで加熱するに従ってご飯粒をコーティングしていた卵液が固まり始めます。
こうすると完全にご飯粒の一粒一粒が独立していきます。しかも卵が固まってコーティングしているので「のり状」の状態がご飯粒の外側に出ることはなくなります。
さらにサラダ油も少量混ぜているのでご飯粒の独立を手助けしてくれます。
まとめ
以上のことを実践すればほとんどの方はパラパラチャーハンを作ることができます。
この調理法でパラパラチャーハンを最初に作るときは、一人前の量で作ることをおすすめします。
チャーハンは一人前の量を作るのが一番上手く作れるので、最初は一人前を作って上手くパラパラチャーハンを作れることを確認してください。
今まで味はいいけど、出来上がりがベタベタした感じになってしってた方はこの方法で作ればチャーハンが得意料理になるはずです。
そしてこれからパラパラチャーハンを作ってみたい方もこの方法で作れば得意料理が増えるはずです。