バターとマーガリンは見た目がとてもよく似ていますよね。しかしバターとマーガリンの違いってわかる人は少ないと思います。
マーガリンと言えば朝食でトーストに塗って食べるイメージですが、実は他にもいろんな使い方がるバターの代替品なんです。
マーガリンはバターの代替品ですが、実際はバターの代替品としてマーガリンの使い方を知らない人がほとんどです。
ここでは料理で使うバターとマーガリンを違いをわかりやすく解説します。
バターとマーガリンの決定的な違い
決定的な違いとは焦げるか焦げないか
マーガリンバターの代替品として作られました(バターが高価なため)
そしてマーガリンはバターの代替品として作られたので、使い方も似ています。
しかし決定的に違う点があります。
「焦げるか焦げないか」
先ほどマーガリンはバターの代替品で使い方も似ているということを言いました。
使い方と言うのは、マーガリンをバターと同じ使い方をすることです。つまりバターの代わりにマーガリンを料理で使うということです。
しかし料理の中では、マーガリンはバターの代替品にならないこともあります。
バターできてマーガリンにできないことが「焦げるか焦げないか」です。
- バター → 焦げる
- マーガリン → 焦げない
このことはバターとマーガリンにとってお互い長所でもあって短所でもあります。
では、それぞれ長所と短所をみてみましょう。
バター → 焦げる 長所
バターが焦げることが長所になる場合とは、バターの焦げが料理の味になる場合です。
例えば、レストラン(フランス料理など)で「サーモンのムニエル 焦がしバターソース」というメニューがあるとします。
ここにバターを焦がす長所があります。この「焦がしバターソース」は文字通りバターを焦がしたソースで、まさにバターを焦がす長所です。ちなみにフランス語では「焦がしバター」を「Beurre Noisette」と言います。
この「焦がしバターソース」はバターを焦がすことで独特の風味や味を作ることができます。
あとは「フィナンシェ Financier」という焼き菓子にも「焦がしバター」は欠かせません。
しかし、バターの代替品であるマーガリンは焦げません。ここがバターとマーガリンの決定的な違いです。
バター → 焦げる 短所
バターが焦げることが短所になる場合は、バターを使ってソテーなどをするとバターが焦げて料理の色が悪くなります。
例えばオムレツを作る時にバターがこげてしまうと、オムレツの色が悪くなってしまいます。
その反対にマーガリンは焦げないのできれいな色で仕上げることができます。
原料・成分の違い
マーガリンはバターの代替品なので、原料・成分が違います。
バター
80%以上が乳脂肪分(牛乳)
マーガリン
マーガリン:80%以上が油脂(植物油脂が主体)
上記のように原料に違いがあるために価格も違います。
バターは主原料が乳脂肪分なので価格が高価なのに対し、マーガリンは植物油脂が主体なので価格はバターに比べるとかなり安価です。
料理に使うときの違い
マーガリンはバターの代替品なので、料理に使う場合はほとんどが洋風の料理になると思います。
結論から言うと、バターでできることはマーガリンでもほとんどできます(厳密には仕上がりが微妙に違います)
例えば、ホワイトソース(ベシャメル)もバターの代わりにマーガリンでも作ることができます。

もちろんお肉やお魚をフライパンで焼くときにも使えます。
しかし、先ほども言いましたがバター自体を味付けやソースに使用する場合はマーガリンでは代用できません。
味の違い
バター:濃厚・コクがある
マーガリン:アッサリとした味
バターとマーガリンの味の違いは先ほど説明した原料によるためです。
やはり動物性の乳脂肪分と植物油脂が主体の油脂では味やコクがかなり違ってきます。
味は個人の好みなので一概にどちらがいいとは言えません。
まとめ
バターとマーガリンの違いについて解説してきました。
基本的にマーガリンはバターの代替品として作られたものなので、料理でマーガリンをバターの代わりに使うことはほとんどできます。
しかし、バター自体を味付けやソースに使用する場合はマーガリンでは代用できません。
このことからマーガリンはバターの代替品で、バターと同じ調理方法で使えますが、バターと同じ味やソースにはできないことがわかりました。
それはそのはずでバターマーガリンはそもそも味が違うわけですから。
そしてバターとマーガリンの決定的な違いは「焦げるか焦げないか」でした。
つまりこれが「バターと同じ味やソースにはできない」という1番の理由です。